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マックスの「心のホッチキスストーリー」に応募しよう!

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今年もマックスが「心のホッチキスストーリー」を募集している。僕もこの大賞の発表を楽しみにしている読者の一人なので、なんとかみなさんもほっこりと来る良い話があったら応募してもらいたいと思う。募集は下のマックスhpからお願いしたい。

マックス株式会社

僕にはまったくそういう話がないので応募できないが、この「心のホッチキスストーリー」というキーワードを聞くと思い出す話があるので、ここで紹介しておきたいです。今月の11月末までが応募締め切り期限です。

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仕事で通っていた大阪の思い出

僕は昔、営業マンでありました。毎週、愛知県から大阪に、新幹線を使って通い営業活動を展開していたのであります。いまならよく分かるのですが、営業活動とは名ばかりで恐怖に押しつぶされないように、やみくもに声をだしていただけでした。

おどろくほど非効率なことをしていたなぁと笑ってしまうのですが、そのころの会社がそういう空気に包まれていたので仕方ない状態でした。

そんな僕がボールペンを忘れて行ってしまったので、そのお客さんの敷地内にある売店で買い求めようとした時のことです。入るなりおじさんが声をかけてきました。

「何が欲しいんや?(何を買いにいらっしゃいましたか?)」

そんなこと全然僕の勝手ですから無視していました。おじさんはあきらめて、チラチラ僕の様子を伺っていました。おじさんの立つレジにボールペンを持っていくと

「お!これが欲しかったんか!(これを探してみえたんですね)」

「良い線いっとるな。よし負けたる!(品選びが良いですね。値引きしましょう)」

僕は一人で盛り上がるおじさんに対して、このボールペンは全国どこで購入しても¥200なんだ。あなたみたいな知らない、そして下品な人に値引きしてもらいたくはない」という内容を丁寧に伝えました。

おじさんは「なんというつまらない男なんだ!」という意味の大阪弁で僕を罵りながら、お金を受け取り、商品を渡してくれました。

これが僕の思い出です。心のホッチキスストーリーに全くふさわしくない思い出です。

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では、第5回の「心のホッチキスストーリー」を紹介します

毎週金曜日は、父と二人で銭湯に行く。それが私と父の習慣だった。学校から超特急で帰り、早めの夕食をとってから、タオルを片手に車に乗る。大好きな歌を熱唱する父は、いつも楽しそうだった。 その日の金曜日も、いつも通り銭湯に行って、湯上がりのアイスを食べながら帰り道を走っていた。一通り歌も終わり、家に着く直前、父は何気ない口調で、出張に行くからしばらく銭湯には行けないと言った。いつまで行くの?と聞くと、ん~、わかんない!とタレントのものまねでごまかす父。その軽さに流され、私もオッケー!なんてものまね返しをした。 それから父は、半年近く戻らなかった。父が出かけてから一ヶ月後に聞いた話で、その訳がわかった。父の体は癌に侵されていた。幸い転移は見られなかったが、聞かされた当初、私はショックで学校を休んでしまった。そして、車の中での会話を思い出した。あの時、父は私を不安にさせないために、わざと明るく振る舞っていたのだ。自分が大きな病をかかえていながら、尚、私のことを考えてくれていたと知ると、涙が止まらなかった。 それから半年後、帰ってきた父は、前よりも大分痩せていた。涙腺を崩壊させる私の頭をなでながら、『風呂、行くか』と父はたずねた。帰って来た日は金曜日。今までで一番幸せな金曜日だった。

ちょっとだけ泣けますよね。

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最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。感謝です。

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